最近自分にとってきちんと覚えておきたい出来事が幾つもあったのだけど、仕事で右往左往していて、例のごとく大事なものが指の隙間からこぼれ落ちていくような不安に駆られています…。
まずはメモとして手短かに書き留めておこう。
061114(火)
宇治市のNPO法人「働きたいおんなたちのネットワーク」の活動の現場を見学させていただく。二つの活動現場を見学させてもらい、印象に残ったのは親子の居場所「つむぎ」に関すること。
ここの代表の方からのお話しでは、この子供とその母親の寄り合いの場所では、子育て支援の場所でもあるけど、母親が
「女性でもあれる」
ということだった。
具体的にいうと、子育ての悩みだけではなく、シンプルに女性として話したり、悩みを相談したりもできるような空気がある(つくっている)ということ。 そういう理由で、「他の場所ではなく、ここに来る。」という親子がたくさんいるとのことだった。
もちろん母でもあるのだけど、それ以前にひとりの人(女性)として生きてるのだなあ、と知ったのでした。
061116(木)
ボジョレーヌーボーをイタリア料理と楽しむ会などという、私にはちょっとめずらしく(笑)素敵な催しの参加する。
この会の主催者である女性のひとりは、京都生まれ京都育ち、彼女が幼いころから知っている京都のよいところが無くなりつつあることに危機を抱き、京都のよいところを京都の外側(例えば東京)から発信する事業をしている。
私は京都育ちではないが、彼女が無くしたくない「京都の素敵なところ」に、共感する部分があって、なんだか嬉しかった。私が共感したというのは、京都では何気ない普通の生活が豊かである、ということ。
とれたての野菜を売りにくる人が、近所に普通に近所にまわってきたり、普通のお豆腐が美味しかったり。そうそう、「ご近所」があることも。
生粋の京都人である彼女が精力的に動いていることに、これからの京都を頼もしく感じたのでした。
061120(月)
伝統工芸(技術)を活かしたユニークな建材をプロデュース、そして販売しているベンチャー起業の経営者の方にお会いし、モノづくりに関する興味深い話を本当にたくさん頂いた。仕事のお話しを伺ったというより、まるっきりこちらが勉強させて頂いた、という感じ。貴重な時間でした。
彼の話を聞き、モノづくりという点で京都の大きな可能性を感じ(技術はすでに存在しており、それを現代にどう活かすかだけ)、自分が京都で設計の仕事を始めるにあったってとても勇気づけられた。
京都では、東京のようにとんでもないスピードや大きなお金が動く必要はないように、私は思える。
確かな技術に裏付けされた、現代にあった良いものを、つくっていければいいよう思うのだけど。
061126(日)
越前市のNPO法人の方が中心の視察団(?)が京都府女性総合センターへ。
センター内のチャレンジオフィスも見学の対象、そしてそこに入る私たちも質問をうけたりする。
自分の事業を説明したり、質問を受けている中で、あらためて起業について考えを巡らす。
061129(水)
京都某大学のキャリア支援科目の授業に参加。
この授業は、いってみれば自分のこれから先のキャリアを見いだせないため、モチベーションが下がっている学生に、現実の社会人の生き様(笑)をみせるというもので、20代から60代までの社会人が学生にインタビューされる側として参加した。
私もインタビューされる側で、このお話しを頂いた時に、「私は起業したばかりで何も成功していないのですが、学生のキャリアの参考になるんでしょうか?」と訊いたら、「そういう、現在進行中の人がいるのもいいのです。」というような返答を頂いたので、参加することにした。私も今までいろんな人に力をもらってきたので、何かできることがあれば、と。
この日のインタビューは、(後から思えば)今迄の私の人生ではこんなにたくさん喋ったことがない、というくらい喋りました。 10分程の休憩を挟んで40分のインタビュー3本!数人の学生のインタビュアーに対して、答える方は社会人ひとりです。でも、自分の授業より疲れなかったのは、学生の皆さんの問いかけの姿勢がとっても礼儀正しく真摯であったからかな…。
インタビューされる社会人の職業を、学生は当日に知らされたとのこともあって、職業については問いが掘り下げることができなかったようだけど、
「働くことって?」「社会人って?」「オトナって?」
を知りたいという気持は素直に感じられて、拙いながらできるだけ誠実に答えたつもり。
それから、方法論的な質問が数多くあったのは、大きなビジョンを描けないからだろうかと思い、
「自分のビジョンを描くこと、そのためには自分の好きなことをみつけること」
という、極めてシンプルなことを伝えたのだけど、何も成し遂げてない私が言っても、言葉の上滑りに聞こえたかもしれない、と少し不安。当日他の社会人の方の職業を知ったのだが、私ともう一人20代の女性以外、皆キャリアコンサルタントもされている方ばかりで、自分の経歴しか話せない私の話は、かなり偏った事例だったかもしれないなあ、と思い返している。
それにしても、この授業の存在自体はとってもいいなと思う。かなり“活きが良い”現実のオトナたち(私のことはちょっとおいておいて)の生の話が、間近できけるのだから。幾人かの“オトナ”は、明らかに学生より数段エネルギッシュだった。インタビュー後の感想で
「このひと、生きてる!って思った。」
と宣った学生がいたそうだけど、それは私も正直頷けた。
ここ最近はこんな感じで仕事もそれ以外もお腹いっぱいです。
頭からこの体験が抜け落ちませんように…。